「ブログのネタが尽きた」「物語の続きが思いつかない」。そんな経験はありませんか。
この記事では、Claudeのような生成AI(文章や対話を作るAI技術)を「アイデア出しの相棋役」として使う方法を紹介します。
- AIにブレインストーミング(自由にアイデアを出し合う発想法)をさせる基本プロンプトの型
- アイデアを「広げる」質問と「絞り込む」質問の使い分け
- そのまま使える5つのプロンプト例
なぜAIはブレインストーミングに向いているのか
AIには否定や遠慮がありません。何個アイデアを出しても疲れず、嫌な顔もしません。
例えば「ブログのネタを30個出して」と頼めば、数秒で30個の候補が返ってきます。
人間同士の打ち合わせでは難しい量とスピードを、AIは苦もなく実現できるのです。
ただしAIの提案は玉石混交です。質を上げるには、プロンプトの工夫が欠かせません。
アイデアを「広げる」プロンプト3選
まずは候補を量産する段階です。質より量を意識して指示しましょう。
1つ目は「数を指定して出させる」型です。「○○のアイデアを20個、簡潔に列挙して」と頼みます。
2つ目は「視点をずらす」型です。「初心者の視点」「ベテランの視点」など立場を変えて聞きます。
3つ目は「異業種からヒントを借りる」型です。「飲食業界の発想で考えると?」のように聞くと意外な案が出ます。
アイデアを「絞り込む」プロンプト2選
広げたあとは、使える案を選ぶ段階に入ります。
1つ目は「基準を与えて採点させる」型です。「初心者向けか」「実例があるか」など基準を3つ程度伝えます。
2つ目は「一番反対の立場から評価させる」型です。あえて批判的な視点で見直すと、弱点が見えてきます。
この2段階(広げる→絞る)を意識するだけで、AIとの会話の質が大きく変わります。
AIは「答えを出す道具」ではなく「考えを広げる相棋役」として使うと、もっとも力を発揮します。
ブレストがうまくいかないときの対処法
アイデアが平凡なものばかりになるときは、AIへの頼み方を少し変えてみましょう。
- 「あえて逆の立場から考えると?」と視点をずらしてもらう
- 「ありえない前提を1つ足すと?」と制約を崩してもらう
- 出てきた案を「3つに絞って理由も」とまとめさせる
よくある質問
Q. AIのアイデアが似たものばかりになります。
お題が抽象的すぎるのが原因のことが多いです。具体的な場面や条件を1つ足すと、返ってくる案の幅が広がります。
Q. 出たアイデアはそのまま使ってよいですか?
たたき台として使い、最終判断は自分でするのがおすすめです。AIは発想を広げる相棒、選ぶのは自分と考えると、うまく付き合えます。
Q. アイデアを忘れないコツはありますか?
出た案はその場でメモに残すのが一番です。AIとのやり取りをそのまま保存しておけば、後から見返して別の企画に使い回せます。
Q. ひとりでもブレストはできますか?
できます。むしろAIが相手なら、気兼ねなく突飛な案も出せます。「どんな意見でも否定せず、まず10個出して」と伝えると、ひとりでも発想が広がります。
実際に試してみた:小説の大筋をAIと相談する
私がAIとのブレインストーミングをよく使うのは、小説の大筋を考えるときです。
やり方はシンプルです。たとえば「アンドロイドと人間の恋愛物語のアイデアを10個出して」と頼みます。数を多めに出してもらうのがコツで、10個も並べば、その大半はありふれた内容でも、ときどき「お、これはいいな」と感じるものが混ざっています。
大切なのは、その一つを見逃さないことです。気になる案が見つかったら、今度はそれだけを取り上げ、「もっと深掘りして」「この設定に、こんな対立を加えたら?」と掘り下げていきます。
AIは、当たりを見つけるための「数」を出すのが得意です。そのなかから光る一つを選び、育てていくのは自分の役割。このやり取りの往復が、アイデア出しではいちばん楽しい時間になっています。
5つのプロンプトの実例
ここまでの型を、実際の指示文にした例をまとめます。お題は「30代会社員向けのブログのネタ出し」です。
- 数を指定する:「30代の会社員が読みたくなる、仕事術のブログ記事のネタを20個、1行ずつ出して」
- 視点をずらす:「上のネタを、新入社員の視点で言い換えると、どんな悩みになる?」
- 異業種から借りる:「飲食店の仕込みの発想を、デスクワークの準備に応用すると?」
- 基準で採点する:「上の20個を、初心者向け・体験談で書ける・検索されそう、の3基準で5点満点で採点して」
- 反対の立場で評価する:「採点上位の3案について、読者が読まない理由を厳しく指摘して」
5つを順番に使うと、量産、視点の拡張、意外性の追加、選別、弱点の補強という一連の流れが作れます。全てを使う必要はなく、手が止まった段階の型だけを使うのが現実的です。
アイデアが平凡になる原因と直し方
ありきたりな案ばかりになる主な原因は、お題が広すぎることです。「ブログのネタ」では、AIは一般的な答えを返します。「30代、残業が多い、副業に興味がある人に向けた、通勤時間でできる習慣」のように、読者像と制約を足すと、案の質が変わります。
また、最初の10個は平凡でも、「ここまでの案と被らない、意外な方向を10個」と続けて頼むと、後半に面白い案が出ることがあります。1回で当たりを求めず、追加で頼むことが大切です。
失敗しやすい使い方
出てきた案をそのまま採用することは避けてください。AIは、実在しない事例や統計を、もっともらしく作ることがあります。企画の根拠として数字や事例を使う場合は、必ず自分で出典を確認してください。AIは発想の材料を出す役割、事実の確認と最終判断は人間、と役割を分けることが安全な使い方です。
ブレスト後の整理:案を使える形にする
アイデアが出たら、そのまま放置せず整理します。AIに整理を頼む方法は次の通りです。
これまでに出た案を、「すぐ書ける」「調べれば書ける」「書くのが難しい」の3つに分類して、表にしてください。各案に、書き始めるための最初の一歩を1行で添えてください。
「最初の一歩」まで書かせると、案が実行可能な状態になります。企画が頭の中に残るだけで終わらない、整理の工夫です。
ブレストの記録を再利用する
AIとのやり取りは、一度きりで終わらせず、記録として残しておくと資産になります。
- 出た案を、日付とお題と一緒にメモアプリやノートに保存する
- 採用しなかった案も、「ボツ案」として残す。別の企画で使える場合がある
- うまくいったプロンプトは、テンプレートとして保存し、お題の部分だけを差し替える
数か月分たまると、自分の関心や発想の癖が見えてきます。「過去のボツ案から、今のお題に使えるものを探して」とAIに頼む使い方もできます。ブレストは、1回の発想法ではなく、積み重ねる習慣として使うと効果が大きくなります。
まとめ
- AIブレインストーミングは「広げる」と「絞り込む」の2段階で使うと効果的です
- 数・視点・異業種という3つの切り口で、アイデアの量を増やせます
- 基準を与えて採点させると、質の高い案を効率よく選べます
今日のブログ記事や次の小説のネタ出しに、ぜひ今回のプロンプトを試してみてください。
あわせて読みたい:創作に使えるプロンプト集(note)もチェックしてみてください。
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