小説や脚本を書いていて、「キャラクターのセリフが棒読みになる」「会話が説明っぽくなる」と悩んだことはありませんか。実はAIに会話文を書かせるときには、ちょっとしたプロンプトの工夫で自然さがぐっと変わります。
この記事では、以下の3点が分かります。
- AIが書く会話文が不自然になる原因
- キャラが「動き出す」プロンプトの5つのコツ
- すぐに使える具体的なプロンプト例
なぜAIの会話文は「説明っぽく」なるのか
Claude や ChatGPT に「2人の会話を書いて」と指示すると、つい教科書のような台詞になりがちです。これは、AIが文脈を補おうとして説明的な情報を全部セリフに詰め込むクセを持っているからです。
たとえば「彼女は怒っている」という状況をAIに渡すと、「私、本当に怒っているのよ。あなたが昨日約束を破ったからよ」のような、感情を直接言葉にしてしまう傾向があります。現実の会話は、もっと言い淀んだり、関係ない話に飛んだりするものですよね。
つまりAIに自然な会話を書かせるためには、「説明させない」工夫が必要なのです。
キャラが動き出すプロンプト5つのコツ
ここからは、実際に試して効果があった5つのテクニックをご紹介します。
コツ1:キャラの「口癖」と「話し方の制限」を渡す
まずはキャラクターごとに、口癖・語尾・使ってはいけない言葉を箇条書きで定義します。たとえば「Aは語尾に『〜だよね』をつける/Bは敬語しか使わない/Bは『すみません』を多用する」といった具合です。
このひと工夫で、誰が話しているかを地の文で説明せずとも、セリフだけでキャラを区別できるようになります。
コツ2:感情を「セリフで言わせない」よう明示する
プロンプトに「感情を直接言わせない。動作・間・話題のずれで示すこと」と一行加えるだけで、会話の質が一段上がります。
たとえば「悲しい」と言わせる代わりに、コップを持つ手が止まる、急に窓の外を見る、関係ない話を始める、といった描写と組み合わせるよう指示します。これはプロの脚本家が使う「サブテキスト」と呼ばれる技法に近い考え方です。
コツ3:「目的のすれ違い」を設定する
面白い会話には、ほぼ必ず登場人物それぞれの目的が違うという構造があります。Aは謝りたい、Bは別れ話を切り出したい、というように噛み合わない方向に進めるのです。
プロンプトには「Aの目的:◯◯/Bの目的:××/2人は最後まで本音を言わない」と明記しましょう。これだけで、会話に緊張感とリアリティが生まれます。
コツ4:「短い文」「言い淀み」「相づち」を許可する
AIは整った文を書こうとするため、放っておくと一文が長くなりがちです。プロンプトで「一文は30字以内」「『えっと』『うん』『……』を使ってよい」と許可してあげると、会話のテンポが現実に近づきます。
沈黙を表す「……」や、語尾を濁す「〜けど」も自然さを高める強い味方です。
コツ5:場面の「制約」を渡す
最後のコツは、会話が起こる場所・時間・状況に制約を加えることです。たとえば「電車内で小声、3駅で降りる、相手は別車両に行きそう」のような制約があると、AIは時間と空間を意識した発話を生成しやすくなります。
場面の制約は、登場人物の選択肢を絞り、結果としてセリフに必然性を与えてくれます。
コピペで使える基本プロンプト
5つのコツを組み合わせると、たとえばこんなプロンプトになります。
以下の条件で2人の会話を書いてください。
・キャラA:30代女性、語尾「〜だよね」、口癖「まあいいか」
・キャラB:30代男性、敬語、口癖「すみません」
・Aの目的:別れ話を切り出したい
・Bの目的:関係を続けたい
・場所:閉店間際のカフェ、雨
・ルール:感情を直接言葉にしない/一文30字以内/「……」「えっと」可/地の文は最小限
このまま貼り付けて使えますので、お好みの設定に書き換えてみてください。
まとめ
今回の要点をおさらいします。
- AIの会話文が不自然な原因は「説明しすぎ」
- 口癖・感情禁止・目的のすれ違いの3点でキャラが動き出す
- 短い文と場面の制約が、自然なテンポを生む
まずは1つだけでも構いません。今お使いのプロンプトに「感情を直接言わせない」の一文を加えてみてください。それだけで、AIが書くセリフは見違えるはずです。
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