この記事で分かること
- Claude AIを使った小説生成の具体的な手順
- 実際に動いたプロンプトの例
- AIが書いた文章の品質はどのくらいか(率直なレビュー)
- 「AIで小説を書くプロンプト集」のご案内(note)
「AIで小説を書く」——3年前なら笑い話でしたが、今は本当にできます。
私はこのブログで、AIを使ったライティングや創作を実験的に試し続けています。今回はClaude AIを使って短編小説を一本まるごと生成したので、その全プロセスを公開します。
結論から言うと、品質は正直、驚くほど高かったです。
完成した小説:「銀色の道」
まず、今回生成した小説について。
あらすじ:記憶を失いつつある老人・孝一郎と、16歳の孫娘・由衣。二人は「思い出の旅」に出かけ、廃線寸前の海辺の小さな駅へ向かう。記憶は戻らないが、「今、ここにいる」ことの意味を見つける物語。
- ジャンル:現代、家族・旅
- 文体:三人称・だ・である調
- 章数:4章構成
- 総文字数:約9,000字
率直に言って、情景描写や心理描写の精度に驚きました。「AIが書いた」と言われなければ分からないレベルです。
使ったAIの仕組み:マルチエージェントとは?
今回、ただ「小説を書いて」とAIに頼んだわけではありません。
マルチエージェントという手法を使いました。一つのAIに全部やらせるのではなく、役割ごとに専門のAIを分けて順番に処理させるアプローチです。
[企画エージェント] → テーマ・キャラクター設計
↓
[構成エージェント] → 章立て・プロット設計
↓
[執筆エージェント × 4] → 各章を並列で執筆
↓
[批評エージェント] → 品質チェック・矛盾点指摘
↓
[編集エージェント] → 最終稿の完成
これにより、単純に「小説書いて」と頼んだ場合よりはるかに品質の高い文章が生成されます。
ステップ別:実際に使ったプロンプト
Step 1. 企画を作る
次のテーマで短編小説の企画を作ってください。
テーマ:記憶を失いつつある老人と孫娘の旅
ジャンル:現代・家族
長さ:4章
文体:三人称・だ体
以下の情報を含めて企画を作ってください:
- 物語のタイトル案
- 主要キャラクターの設定(名前・年齢・動機・性格)
- 世界観・舞台設定
- 物語のテーマ(何を伝えたいか)
- 結末の方向性
このクオリティの企画が数秒で出てきます。
Step 2. 章立てを作る
以下の企画をもとに、4章構成のプロットを作ってください。
[企画内容をそのまま貼り付け]
各章に以下の要素を含めてください:
- 章タイトル
- あらすじ(200字以内)
- この章の重要な出来事
- 章末の「引き」(読者を次章へ引っ張る仕掛け)
Step 3. 各章を執筆させる
以下の設定と構成をもとに、第1章を執筆してください。
[企画と構成の内容を貼り付け]
執筆の注意点:
- 感情は直接書かず、行動・情景・セリフで表現する
- 五感(視覚だけでなく嗅覚・触覚も)を使う
- 文字数:1,500〜2,000字
- 三人称・だ体で統一
- 章末は「次章への問い」を残して終わる
このプロンプトで生成された第1章の冒頭はこちら:
窓の外は、とうに秋だった。列車の中から見える景色は、どこもかしこも枯色に満ちていた。田んぼの刈り株、色褪せた電柱、物干し竿に吊るされたままの洗濯ものたち。全てが、季節の終わりを告げていた。
AIが書いた文章の「正直なレビュー」
良かった点
- 情景描写が豊かで、情緒的な日本語になる
- キャラクターの性格が設定に沿って一貫している
- 章ごとのテーマが整理されていて読みやすい
気になった点
- やや「説明的」になる部分がある(プロンプトで対策できる)
- 長編になると中盤が単調になりやすい
- たまに設定の細部が矛盾する(批評エージェントで検出できる)
総合評価:★★★★☆(4/5)
この手法をもっと詳しく知りたい方へ
今回紹介したマルチエージェントの手法、実際に使えるプロンプト集をnoteにまとめています。
📝 有料note「AIで小説を書くプロンプト集【完全版】」
- 今回使った全プロンプトを収録
- ジャンル別カスタマイズのコツ
- 品質を上げる「プロンプトの書き方10の法則」
まとめ
重要なのは「AIに全部やらせる」のではなく、役割を分担させてプロセスを設計すること。企画・構成・執筆・批評・編集という流れを作ることで、一人のAIに全部頼むより格段に品質が上がります。
📚 あわせて読みたい
- 【前の記事】Claude AIの使い方を初心者向けに解説
- 【全文公開】AIで書いた短編小説「銀色の道」
この記事で使用したAI: Claude(claude.ai)/生成日: 2026年4月

コメント