海外の記事やメールをAIに翻訳させると、意味は合っているのに「なんだか不自然」と感じた経験はありませんか。原因は、AIが一語ずつ置き換える直訳(原文の形をそのまま移す訳し方)に寄りやすいからです。少しの工夫で、翻訳文はぐっと自然になります。
この記事で分かることは次の3つです。
- AI翻訳が不自然になる理由
- 直訳っぽさを消す5つのプロンプトのコツ
- そのまま使えるプロンプトの型と見直しの視点
なぜAI翻訳は「不自然」になりやすいのか
AIは前後の文脈から自然な訳を作れます。ただし指示がないと、原文に忠実な直訳を選びがちです。とくに英語から日本語では、3つのクセが出やすいです。
- 主語が多すぎる:日本語では省く「私は」「それは」を残してしまう
- 一文が長い:関係代名詞をそのままつなげ、80字を超える
- カタカナ語が多い:訳せる言葉まで英語のまま残す
この3点を指示で先回りするだけで、読みやすさは大きく変わります。
直訳っぽさを消す5つのプロンプトのコツ
翻訳を頼むときは、次の5つを一緒に伝えます。
- 読者と用途を伝える:「初心者向けブログ用」など、誰が読むかを示します
- 意訳でよいと明示する:「直訳ではなく自然な日本語で」と一言添えます
- 文体を指定する:「です・ます調」「一文60字以内」と数字で決めます
- 専門用語の扱いを決める:「一般的な訳語に、必要なら注釈を付ける」と指示します
- 2段階で頼む:まず下訳、次に「もっと自然に推敲して」と2回に分けます
とくに効果が大きいのは5番目です。1回で完璧を狙わず、下訳と推敲を分けると精度が上がります。
直訳と自然な訳を比べてみる
違いを具体例で見てみます。英文「It is important for you to check the schedule before you start the work.」を訳した場合です。
直訳っぽい訳:あなたが仕事を始める前に、あなたがスケジュールを確認することは重要です。
自然な訳:作業を始める前に、スケジュールを確認しておきましょう。
自然な訳では、重複する「あなた」を省き、一文を短くしています。文字数も約3割減りました。読み手の負担が軽くなるのが分かります。プロンプトで「主語を省く」「意訳で」と伝えるだけで、AIはこの形に近づけてくれます。
そのまま使えるプロンプトの型
コピーして、原文を貼り付けるだけで使えます。
次の英文を日本語に翻訳してください。
・読者:AI初心者のブログ読者
・文体:です・ます調、一文は60字以内
・直訳ではなく、自然で読みやすい日本語に意訳
・主語は不要なら省く/専門用語は一般的な訳語+短い注釈
まず下訳を作り、そのあと不自然な箇所を推敲した完成版も出してください。
【ここに原文を貼る】
日本語から英語へ訳すときも、同じ型が使えます。読者と文体を入れ替えるだけです。
訳文をチェックする3つの視点
AIの訳が出たら、公開前に次の3点だけ確認します。
- 主語のダブり:「私は」「それは」が続いていないか
- 一文の長さ:60字を超える文は2つに分ける
- 意味のズレ:固有名詞や数字が原文と一致しているか
この3点なら1分で見直せます。AI任せにせず、最後は自分の目で整えるのがコツです。
まとめ
- AI翻訳は「意訳で」「文体指定」「2段階」で自然になります
- 直訳のクセは主語・一文の長さ・カタカナ語の3つです
- 最後は主語・文の長さ・数字の3点を1分で確認します
まずは今日届いた英文メールを、上のプロンプトの型で訳してみてください。違いをすぐ実感できます。
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